動画を編集する上で、時に必要となるモザイク処理の適用方法を紹介します。
モザイク加工を施す場面としては、
- 映像に映り込んでしまった他者のプライバシー保護のため
- テレビを真似て顔出しNGの演出のため
- お風呂のシーンなどで男性な大事な部分を隠すため
など、映像演出の一部として多くの場面で使用できます。
Contents
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1 モザイク加工手順
- 1.1 ビデオエフェクトによるモザイク加工
- 1.2 トラッキング機能の追加設定
- 1.3 うまくトラッキングしてくれない場合
モザイク加工手順
ビデオエフェクトによるモザイク加工
それでは実際にPremiere Proでの手順を説明していきます。
※予め人物にはモザイク処理を施しています。
左下のプロジェクトパネルより、「エフェクト」タブを選択し、検索ボックスに”モザイク”を入力して検索します。
「ビデオエフェクト」-「スタライズ」の中にモザイクエフェクトを見つけることができます。
モザイクエフェクトを見つけることができたら、ドラッグ&ドロップでタイムライン上の対象となる動画にモザイクエフェクトを適用します。
ドロップすると画面全体にモザイク処理が掛かります。
タイムライン上の対象動画を選択した状態で、左上のソースモニター上で「エフェクトコントロール」タブを選択します。
その中の”モザイク”直下にある、「⬜︎」マークをクリックします。そうすると画面全体のモザイクから、一部分の四角い範囲だけにモザイクが掛かるようになります。
あとはモザイクを対象のスペースに動かし、四隅を広げたり縮めたりして大きさを調整します。
後はエフェクトコントロール内の「水平ブロック」、「垂直ブロック」の値を大きくすることで、モザイクが細かくなり、値を大きくすればするほど、より鮮明に表示されるようになります。
基本的なモザイクの適用処理は以上で終わりになります。
上記で説明した一連の流れは以下の動画でも確認できます。
トラッキング機能の追加設定
モザイクの設定方法を説明してきましたが、これまでの説明だけでは、対象が動いた場合、モザイクだけが取り残されて隠した対象部分が見えてしまいます。
モザイク加工の対象に動きがある場合、トラッキング機能を使用すれば、簡単に動く映像に合わせてモザイク処理を追跡させることができます。
まずはこれまでの説明の通り、動きのある対象にモザイクを設定します。(上図では青い帽子の人が対象)
そしてトラッキングを開始する前にソーそモニター上のエフェクトコントロール内にあるモザイク配下の設定ボタンから、「位置、回転」にチェックを入れます。デフォルトでは「位置、スケール、回転」にチェックが付いてますが、モザイクの対象が大きく拡大・縮小しない限り、スケールは除いておいた方がうまくいきます。
その後、再生ボタン「▷」を押すと自動的にトラッキングが開始され、モザイク対象の動きに合わせてモザイクエフェクトも自動で追尾していきます。
うまくトラッキングしてくれない場合
単純な動きであれば、自動でトラッキングさせるとモザイクがズレることなく対象を追尾します。
しかし、複雑な動きであった場合、うまく追尾できずモザイクが外れた状態になることが稀に起こります。その場合は、1フレームずつ微調整することで修正をすることが可能です。
やり方としては、上図左側の矢印のように「選択したマスクを1フレーム順方向にトラック」を押して、モザイクがずれている場合に、右側矢印のモザイクの場所を動かして1フレームずつ修正を行います。
1フレーム順方向にトラック → モザイク場所を移動して微調整
を繰り返すことで的確にトラッキングをさせることができます。自動のトラッキングでモザイクがズレてしまう場合は、地道な作業ですが手動で修正を繰り返すことが必要になってきます。