- エンドロールってどうやって作るの?
- カッコいい雰囲気のあるエンドロールを余興動画の最後に流してみたい!
映画の最後に必ずと言っていいほど、流れるエンドロール。作品に携わるキャストや監督、協力会社などの名前が流れるとともに、エンドロール用の音楽が流れ、映画を締めくくります。
個人で作成する余興動画にもエンドロールを設けることで、一段とクオリティの高い作品に仕上げることができます。
この記事では、Premiere Proを使った基本的なエンドロールの作成方法を紹介します。また、これまでに実践したことがあり、見ている方に「おっ!」と楽しさを与えるような、ちょっとした工夫やアイデアを紹介しています。
Contents
- 1 どんな動画にエンドロールが合う?
- 2 エンドロールの内容
- 3 エンドロールの作成方法
-
4 「おっ」と思わせるエンドロールのちょっとしたアイデア
- 4.1 NG動画、ボツ動画をエンドロールで流す
- 4.2 エンドロール後にサプライズ動画を流す
- 5 エンドロール作成のまとめ
どんな動画にエンドロールが合う?
エンドロールを流すとクオリティがアップすると言っても、どんな動画にでもエンドロールをつければいいということではありません。(当たり前ですが。)
動画の再生時間が短過ぎず、大勢の人が協力して撮影した動画にエンドロールを設けると、より良い作品になります。
- 結婚式や二次会などで流す余興動画
- 誕生日などで友人や知人からのお祝いメッセージ動画
- 結婚式などで流す出席者へのお礼を伝える動画
結婚式での自己紹介動画など、大勢の人へ向けた動画にはエンドロールは不向きです。
エンドロールの内容
私達が見ている一般的な映画だと関係者が多く、エンドロールに出てくる内容もたくさんあります。
個人で動画を作成する場合には、作品の内容にもよりますが、以下の内容を記載して流すことでエンドロールに近づけることができます。
- 登場人物の名前
(動画に登場いただいた方の氏名やニックネーム) - 動画内で使用した音楽の曲名、アーティスト名
- 撮影した場所の名前
- 監督や脚本家の名前(そういった役割の方ががいた場合)
- 動画の編集者名
内容があまりにも少ないと、物足りないエンドロールになってしまうので、上記を参考に流す内容を決めていきましょう。
また、エンドロールの再生時間が本編に比べて長すぎると、見ている方は飽きてしまいます。
余興動画だとすると、再生時間がだいたい5〜15分ぐらいになることが多いはずです。エンドロールの時間は2、3分程度に収めることで、バランスの取れた動画作品になります。
次章で実際にPremiere Proでの操作方法を紹介します。
無料で更に簡単にエンドロールを作りたい方は、「iMovieを使ったエンドロールの作り方」も参考にしてください。
エンドロールの作成方法
「ファイル」→「新規」→「レガシータイトル」を選択。
名前を入力して、「OK」ボタンを押します。※ここでは名前を”エンドロール”としていますが、もちろん何でもOKです。
※ビデオ設定内の他の設定値は、自動的にタイムラインに合った値が入力されているので、変更する必要はありません。
タイトルを編集するためのウィンドウが立ち上がるので、左上にある「T」(横書き文字ツール)を選択します。
中央の画面表示部分でクリックし、エンドロールとして流したい内容を記述していきます。
入力した文字を中央寄せにします。記述した文字を全選択(Macであれば「Commond」+「A」、windowsであれば「Ctrl」+「A」)して、赤枠内の「中央揃え」ボタンをクリックします。
次にエンドロールとして、表示する内容の追加を行います。
通常エンドロールは下から上に文字が流れていくので、画面内に収まる内容だけでは短く、どんどん縦長に内容を追記していくことで流れるエンドロールを実現することができます。
最初に左上赤枠の「選択ツール」をクリックします。
先ほど書いたテキスト全体をクリックで選択して、矢印の方向にテキストを移動させます。
移動した後、テキストをダブルクリックすることで、テキストの編集が可能になるので、続きから内容を追記していきます。
一番下まで記述したら、再度選択ツールでテキストを全体的に上に移動して、追記を繰り替えしてエンドロールを作り上げていきます。
記述が完成したら、選択ツールでテキストを選択して、一番先頭が画面上にくるように全体的に下に移動しておきます。(上図のように先頭のspecial thanks!!が画面上にくるように戻しておきます。戻しておかないと、エンドロールの途中の内容から流れるようになってしまいます。)
最後エンドロールとして、記述したテキストが流れる設定をしていきます。
画面左上の赤枠のボタンをクリックします。
「ロール・クロールオプション」ウィンドウが立ち上がるので、以下のとおり設定して「OK」ボタンをクリックします。
- 「ロール」を選択
- 「開始スクリーン」、「終了スクリーン」を選択
※「ロール」選択の部分を「左にクロール」、「右にクロール」を選択することで、テレビのように横から出演者名を流すテロップを作成することが可能です。その際はテキストを縦長ではなく横に記述いていく必要があります。
「OK」ボタンを押すと、元のタイトル記入画面に戻るので、左上の「×」マークをクリックして、ウィンドウを閉じます。
プロジェクトパネルに先ほど名前を付けた「エンドロール」が追加されているので、ドラッグ&ドロップでタイムラインへ配置します。配置後、再生しエンドロールの流れるスピードを確認します。
エンドロールの流れるスピードが速い場合は、再生時間を長くすることで調整します。
タイムライン上のエンドロールを選択して、右端をクリックしながら右にマウスを移動させることで長さを伸ばすことができます。
再生の長さを短くしたり、長くしたりすることでエンドロールの流れる時間を調整することが可能です。
エンドロールの再生時間を長くしたくないけど、テキストが流れるスピードをゆっくりにするには、記述内容を削って短くすることで調整可能です。
最後になりますが、以下にまとめとして、エンドロールを作成する一連の流れを動画にしています。
「おっ」と思わせるエンドロールのちょっとしたアイデア
エンドロールなので文字が順番に流れていくことをイメージしますが、ひと工夫アイデアを足してあげることで、エンドロールも飽きずに見ている方を楽しませることができます。
NG動画、ボツ動画をエンドロールで流す
映画の場合でもエンドロール中にNG動画や本編では使われなかった映像が流れることがあります。
個人で作る動画の場合も真似して、エンドロールと共に流すことで、飽きずに見ていて楽しい演出が可能です。
この際はエンドロールを中心から右にずらして、動画や画像を左側に配置することで見やすい構図になります。
是非、動画を集める場合は失敗したNG動画も送ってもらったり、集まって撮影する場合は、合間の何気ないところでカメラを回すようにして、とりあえず素材を集めておくことをオススメします。
エンドロール後にサプライズ動画を流す
エンドロール後にサプライズ映像を流すことで、よりビックリ感を演出できます。エンドロール自体の工夫というよりは、構成のアイデアです。
エンドロールが流れ終わると、動画も終わりと思う方が大概なので、より効果を強めることができます。
僕自身、
「知人からのお祝い動画を流して、エンドロールで締めくくった後に、実は新郎から新婦へサプライズメッセージ映像を流す」
というような構成を良くやります。
エンドロール作成のまとめ
エンドロールの作成方法、および、おっと思わせるアイデアの紹介でした。
Premiere Proのレガシータイトルでは、クロールオプションが準備されているので、簡単に映画のようなエンドロールを作成することができます。
エンドロールを更に引き立てるアイデアとして、以下も是非試してみてください。
- NG動画、ボツ動画をエンドロールで流す
- エンドロール後にサプライズ動画を流す
エンドロールを付けて、よりカッコいい動画作りを目指しましょうー!!